第37回「企画の作り方を忘れる」

企画屋稼業というタイトルなのに、もっぱらゲーム開発のことを書いていますが……

というか、ゲーム開発のこともそんなに書いてないのですが……

僕の本業は企画者です。

いかん、自分でも忘れかけてたぞ!

 

最近はなんちゃってディレクターとして、ゲームの開発にどっぷりハマってますからねぇ。

やれプロットだ、サウンドやグラフィックの発注だ、UIデザインだ、背景作りだ、

衣装デザインだ、ロゴデザインだ、シナリオスクリプトの組み込みだ。

なんだかんだと作業が山積みで、やる事があるって素晴らしい!

と思っていましたが……

 

ちょっとゲーム開発の合間に別の企画のネタを考えようと思って愕然となりました。

 

「企画ってどうやって作るんだっけ!?」

 

これ、人それぞれできっとやり方はないのだと思うのですが。

たぶん「常に考え続けている」という以外に方法はないな、というのが僕の持論です。

 

企画もスポーツと同じで(といってもスポーツをやらないのでイメージですけど)、

トレーニングを怠ると感覚を取り戻すのに割と時間がかかります。

特に「作業者」として目の前の作業に没入していると「企画者」としての感覚は鈍りますね。

 

ディレクターと言いつつ、シナリオを書いたり、デザインしたりという作業は好きなので

ついつい作業にのめり込んでしまうのも悪いのですが。

でもまぁ、プロジェクトのことを考えたらそれはそれで正解だと思うし。

 

ただ、企画者としてはどうしても視野が狭くなってしまいます。

だって、新しいことを考えなくても目の前にやることが山積みですからね。

今は他のこと考えてないで作業しろ、とも思いますし。

 

と言うことで、今は完全に作業者モードだなぁ。

それが悪いことではないですけど。

 

僕が企画者モードの場合は、いつも頭の中でごちゃごちゃと何かを考え続けています。

なんて言うと、ちょっとカッコいいですが、実際に何かお話やアイディアを考えているというよりも、

目から入ってきた情報や、聞こえてきた会話、最近読んだ本など、もやもやとした情報が

頭の中でぐるぐるしている感じです。

 

普通に集中力が無いだけ、なんですけど。

それに、人の話もろくに聞いてないですしね(これはいつもかもしれないですが)。

 

で、実際に企画を考えるぞ! っていう時にどうするかと言いますと。

 

「うーん、面白い企画!」

 

と念じながら(流石に声は出さない)、うーん、うーんと唸っていると大抵はなんか生まれます。

なんの参考にもならない企画の作り方ですが、基本はそんな感じです。

まぁ、トイレと一緒とでもお考えください。

 

でも、このうーん、うーんと唸っている時に、頭の中にある様々な情報が、

くっついたり、混ざって変化したり、そこから新しいキーワードが生まれたりして、

企画の原型になっているはず! たぶん!

 

だから頭の中の情報が足りてないと、うーんと唸っても何も出てこないのは当たり前ですね。

ということで、時にはボンヤリする時間も必要、と言うことなのです。

 

今日の東京は最高気温26度と、早くも初夏な陽気。 あまりに暑いので、アイスでも食べながらボンヤリします(いや、仕事しよう)。
今日の東京は最高気温26度と、早くも初夏な陽気。
あまりに暑いので、アイスでも食べながらボンヤリします(いや、仕事しよう)。