第36回「左右から突っ込まれる」
4月になって何が変わったかというと、レッド社内も春らしく席替えがありました。
ま、会社なのでレイアウト変更っていうのかもしれないですけど。
でも「席替え」っていうと、なんかときめくものがありますね。
気になるあの子と隣になれるかしら? みたいな。
ま、会社なのでそんなこともないのですけど……
今回の席替えによって、今まで左隣にいた相方が右側に移動しました。
お、これはまさしく右腕じゃんと、本人の意思も関係なくほくそ笑んだりして……
そして、左側には4月から正式入社してチームに加わった新人くん。
斜め向かいに同じく新人ちゃんがいます。
そんな陣形でプロジェクトは進行中なのですが、僕の左右の2人(相方と新人くん)は
なかなか真面目な性格でして、僕のフワッとしたシナリオに的確なツッコミを入れてくれます。
(いや、新人ちゃんの方も真面目ですよ!)
例えば。
「ここの展開ですけど、わざわざこんなことしなくても、こうしたら解決じゃないですか?」
というツッコミを受けて。
「フフフ。そんなことは初めから分かっていたさ。俺はお前たちを試していたのだ!」
などと大人気ない言い訳をしたりしません。
「な、なに!? た、確かに! てか、超シンプルな解決法!」
と素直に唸らされたり(まぁ、僕が雑なだけなのですけどね)。
「でも、わざわざこんなことがしたいんだい!」
と開き直って、わざわざこんなことをしなければいけない理由を考えたり。
そもそも大事なのは(書きたいのは)その「わざわざ」な部分だったりしますからね。
ただ、その説明が足りてないのが僕の甘いところ。
あるいは。
「こういう展開になるのはいいですけど、その理屈はなんですか?」
というツッコミに対して。
「そこは想いの力ということで……」
「却下ですね」
「で、ですよね。プロット作りましょうか?」
「いえ、他の部分が遅れそうなので、口頭でいいです」
(ほんの一時間前のやりとり)
という感じで、僕が不甲斐ないぶんしっかりフォローしてもらっているわけです。
やっぱ、下が育つには、上が少しくらい迂闊者の方がいいかもしれないですね。
そういう意味ではなかなかいいバランスのチーム編成なのではないか!
いや、僕がもっとしっかりしろよ、という話なんですけど。
うん。頑張ります。
そんな感じで、日々、突っ込まれたり、お尻を叩かれながら老体にムチ打っているわけです。
今月中に台本、完成するかな。
いや、させるんですけどね!