第35回「シナリオがほぼ繋がる」
ということでシナリオがほぼ繋がりました!
わざわざ「ほぼ」と表現して若干逃げ腰ですが、少なくとも阿智くんにお願いしていた
メインの流れはひとまず完了です!
阿智くん、お疲れ様!
阿智くんに参加してもらったのが去年の9月頃なので実に7ヶ月ほどですね。
半年はかかると思っていたので予定通りです。
その間、僕のプロットが遅れたり、途中でシナリオ全体の構成が変わったり、設定が変わったりと、
紆余曲折はありましたが、当初に想定していた流れは完成しました。
あれ? シナリオの構成が変わっているから当初に想定していた流れとは違うのか……
確かに、中盤から終盤にかけての流れは全面的に再構成したしなぁ。
でも、ラストの方は変わってないので想定通り、ということで!
でも実はまだお話の流れが繋がっただけで、これから書き足さねばならない部分がたくさんあるのです。
というのも阿智くんに書いてもらったのは物語の骨格となる背骨部分ですからね。
あとは全体のバランスを考えて、イベントを足したり、選択肢を追加したり、
わかりにくい部分を補足したり、といった調整が加えられていきます。
特に森田のシナリオやプロットは基本的に雰囲気重視(良く言えばノリ重視)なので……
だから「説明が足りない」「動機が分からない」「設定が生かされてない」「意味がわからない」
などのツッコミが相方から入ります。
あぁ、確かにね……という指摘が大半なので、大人の僕は真摯に受け止めますよ。
別にムキになって喧嘩したりしません。
現場はいたって平和です。
ただ、僕が常々意識しているのは、
「シナリオは物語を語るために存在するのであって、設定を語るために存在するのではない」
ということと、
「キャラクターは個性を持ったひとりの人間であり、作り手の説明役ではない」
ということです。
で、これを意識するとどうなるかというと、
「あれ、なかなかキャラクターが説明してくれない……(マズイ)」
となります。
まぁ、リアルな人生を考えると、何でもかんでも説明されるわけじゃないので、
それが正しいのですが、ことゲームになると「わからん」と一蹴されてジ・エンド。
現実よりのゲームの方が厳しいのね……
かといってキャラクターがベラベラと設定や説明を語り出すと興ざめですし。
なんか、作り手の自己満足って感じで、僕は好きじゃないです。
せっかく考えた設定を説明しないと勿体無いとも思わないしね。
(ただ僕の場合は考えた設定を自分で忘れている、というのが問題であって……)
シナリオとして理想的なのは、雰囲気でなんとなく理解できて、その解釈は受取手に委ねる。
なんですけど。
かといって、文学作品を作っているわけでもないしなぁ。とも思いますし。
まぁ、なんにせよシナリオとしての整合性が取れていたり、
キャラクターがしっかり描けているといった基本が大事なのは確かですね。
やっぱり、プレイ後に「面白い話だった」と思ってもらうのが目標ですから!
「設定はいいのにストーリーが微妙……」では悲しいですからね。