第34回「僕はディレクターには向いてない」
なんかラノベみたいなタイトルですが、僕がいつも考えている事です。
その事を最近とても強く感じるのは、今やっているプロジェクトがゲーム開発会社を舞台にしているかもしれませんが。
あるいは相方から「森田さんは他人を信用していないのですか?」と言われたからかもしれませんが。
他人を信用していない訳じゃないと思うんですが、なんでも自分でやらないと気が済まないということは、つまりそういうことなのかなぁ。
と思ったり、思わなかったり。
前にもこのブログで書きましたが、人に仕事を振れないというのは相変わらずですね。
まぁ、作業を振れるほどチームに人がいないというのも正直な話なのですが、
それでも作業を必要以上に抱えてしまうのは完全に僕の悪癖です。
最近、その度合いがさらに強まっているのは自覚しているし……
「何でも自分でできるのは良いですけど、それでスケジュールが遅れたらダメでしょう?」
と、ひと回り以上も年下の相方から諭されて、これではどっちが先輩か分からんな。
うん、まぁその通りなので、そう言ってくれる相方のことはかなり信用しているんですけど。
いや、マジでね。
ゲームに関わらずですが、ディレクターっていうのはその名の通り、ディレクションする人であって、
何でもかんでも手を動かす人じゃないハズですからね。
ディレクションってことは、他のメンバーに方向性を指し示すことですからね。
その方向性の「完成形」を作る為の作業をしてしまって、
「これがその方向性でした」って答えを作っちゃダメですよね。
いや、ダメってことはないのかもしれないけど、それじゃ時間がいくらあっても足りません。
うーん。それは分かっているんだけどなぁ。
それでもやらずにいられないというのは、こりゃ僕の本質の問題だな、と考えずにはいられません。
とはいえ、今回は自分のスタイルでやり抜くと決めているので、その部分はブレてはいないのです。
うん、ブレちゃダメ。
それが正しいのか、正しくないのか、最後までやり通せるのか、そして成功するのか、
それも含めて立ち上げた新世界プロジェクトですからね。
そして、それに乗っかってくれた人たちがいるわけですから。
向いてなくても、下手くそでも、隙だらけでも、今回の僕はディレクターを演じなくてはならない訳です。
「ディレクターがディレクションすべきはメンバーの気持ちであって、ゲームの内容ではない」
というセリフをゲーム中のキャラが言うのですが、うん、それって一理あるよね。
と、自分で書いたセリフに考えさせられたりするダメな僕ですが。
それでも自分なりのディレクターとしてのスタイルってやつを
模索していこうと思っています(今更!?)。
だって、もうすぐ4月。
今までインターンとしてお手伝いに来ていた学生2人も正式に入社して、
このチームに本格的に合流することになりますから。
さて、これからが本番です。