第31回「UIも世界観」
UI。ユーザーインターフェース。
まぁ、メニューとかプレイヤーが操作する部分ですね。
というザックリとした認識しかない僕なので、UIのなんたるかを語れるわけでもないのですが。
大手のゲーム会社さんや、大規模なチームだったらUIパートの専門家の人もいたりするのでしょうけど、
今回は社内のメイン開発スタッフは2人(+学生さん)だけという超小規模チーム。
UIのデザインと組み込みも僕の担当になっています。
なんてこったい!
……でも、最初にやるって言っちゃったからなぁ。
ということで、シナリオ作業が大詰めというこの時期なのですが、UIデザインをせっせと進めています。
UIの組み込みはもうちょっと先のつもりでいたので余裕をぶっこいていたのですが、
いろいろと状況が変わってきまして……
左の席から相方の無言のプレッシャー(森田、シナリオを書けよ)を感じながら、チマチマと作業中。
当たり前ですが僕、UIの勉強はおろか、デザインの勉強もしてきていません。
(だって、シナリオ志望だったし!)
ということで、デザインに関しては完全に見よう見まねの独学です。
(いや、待てよ、シナリオもそうか!)
シナリオにせよ、デザインにせよ、実戦に勝る勉強はありません!
広い心で見守ってください。
今回UIに限らず、様々なデザインをするにあたって最初に決めたコンセプトは「レトロ」感。
そもそも古い人間なので普通にやってもレトロになっちゃうのですけどね。
レトロということで、僕が子供の頃に遊んでいた「MSX」というパソコンに搭載されていた
プログラム言語「BASIC」のカラーコードが、ジャッジメント7の各キャラクターの
イメージカラーに割り当てられています。
↓ こんなの
0 1 2 3 4 5 6 7
黒 青 赤 紫 緑 水 黄 白
いわゆる「RGB(赤・緑・青)」と呼ばれる三原色と、
それぞれの組み合わせで作られる「紫」「水色」「黄色」と、
全部混ぜると「白」になるアレです。
テレビのカラーバーに表示されているのも同じですね。
全部が混ざると白になるので、それ以外の7色がジャッジメント7各人のイメージカラーです。
厳密に言えば、黒はどの色も含んでいない孤高の状態なのですが。
その辺りもキャラクター性やシナリオに絡むハズ……たぶん。
UIの基本としては「白」を特別な色としてボタンなどに使用。
それ以外の7色をページごとに使い分ける、というコンセプト。
うーむ。結構カラフルだな。
僕がUIやロゴなどを作る時は、最初にベーシックなパーツをいくつか作ります。
あとは、そのパーツを組み合わせることで全体の統一感を出していきます。
(たぶん一般的だと思うけど)
古いSF映画に出てきそうなコンピュータを意識してフラット目なデザインにしつつ各画面を作成。
ADVゲームだから、そんなにたくさんの画面が無いのがせめてもの救い。
とは言え、今の段階ではデザインまで!
シナリオが落ち着いたら、実際に組み込んで、操作してみて、使いにくい部分は直していきます。
結局は使ってみないとわかんないので(UIのプロの人には怒られそうだな……)。
だから、最終的にはデザインが変わるかも……しれないです。
よし、シナリオに戻るか!