第30回「BGMを聴きながら」
企画屋稼業も今回で30回目を迎えました。
細々とですがなんだかんだと続いていて、一番びっくりしているのは自分自身です。
今、予定(想定)されている連載回数のおよそ半分くらいなのかなぁ?
つまり、ぼちぼち折り返し地点のはずなのだけど……
いまだ作業はてんこ盛り状態(ま、そりゃそうか)。
てか、気がついたら今日からひっそりと3月に突入しているし。
うーん、おかしい。
昨日は28日だったのに、もう3月になってる!
時間が飛んだ!? と、朝から軽く焦ってみたりしました。
ところで、シナリオを書いたり、発注用のレイアウトを描いたりと、
作業のお供に欠かせないのが音楽です。
会社でも喫茶店でも、ある程度騒がしいのは気にならないのですが、
ついつい周りで話している内容の方が気になっちゃって……
先日も喫茶店で、後輩の男子からのラブな波動を感じて困っているという男子が、
先輩の男子に相談していて……登場人物、全員男かよ! とドキドキしたり。
だから、集中する時は何らかの音楽を聴きながらになります。
最近は、新世界プロジェクトのBGM(デモ曲)が大活躍。
やっぱり、専用のBGMだとテンション上がりますね!
っていうか、贅沢な作業環境!
今回、音楽を担当してくださるのはエグジットチューンズさん。
いつも無理を聞いてくれてありがとうございます(サウンドに限らず)。
だいぶ曲も揃ってきて、世界観が一層と深まってきています。
いつも感じるのですが、音楽の発注やチェックって本当に難しいですね。
シナリオやイラストだったら「ここをこうしてほしい」と直接文字を書いたり、
下手なりに絵を描いたりできるのですが、音楽って「音」ですからね。
まさか、鼻歌を送るわけにもいかないですし。
(というか、壊滅的に音痴なので余計に伝わらない!)
「なんかもうちょっとノリノリに!」とか
「キラリーンとした音で!」とか
「太鼓の音をもっとドンドコ目立たせてください!」とか
一気に語彙力が低下して、頭悪い感じのフィードバックになってしまいます。
それでもこちらの思いを汲み取ってくれるあたり、作曲家さんってすごいなーと思います。
すごいなーと言えば、エグジットさんからデモ曲が届いた際に、発注した覚えのないBGMが混ざっていたので、
「この曲って何ですか?」と確認したところ……
「作曲家がプロットを読んで、こういう曲もあったほうが良いと思って
勝手に作っちゃったそうです」
とのこと!
おおおお!!
このご時世に「勝手に」そういうことをしてくれる方がいるってことに感動ですよ!!
コストとかお金(同じ意味!)とか、いろいろとシビアなこの時代に!
こういうのって、本当に嬉しいですよね。
なんか、チームで作っているって感じがして。
ああ、発注されたから作りましたって訳じゃないんだって思えるのが嬉しいです。
あまりに嬉しかったので、その曲に「オーバーワーク(残業)」というタイトルをつけて、
ありがたく使わせていただくことにしました!
マジ、感謝です。
物作りって、最終的な取捨選択はあっても「やり過ぎ」はないと思っているので、
こういうマインドの仲間と仕事ができるのはとても幸せなことですね!
よし、僕も頑張ってやり過ぎるぞ!